具体派(GUTAI)というアート集団が好き。特に向井修二さんとか。

戦後の日本の前衛的なアーティスト集団「具体派(GUTAI」が好きでギャラリーに行ってきました。絵自体はとっつきずらいですがおもろいので私は好きです。

向井修二

目次

1.どんな組織、どんな集団なのか。
2.具体派の展示会に行ってきました。「GUTAI」は生きていた。
3.結局何が好きなのか。

1.どんな組織、どんな集団なのか。

具体派っていうアート集団がいる。国際的に評価されていたらしい。戦後の前衛芸術家だ。前衛っていうくらいだ。自分達の主張いけいけだ。入り口は軽井沢のニューアート美術館にあった向井修二さんの作品をみたこと。簡単にいうとトイレを記号で埋め尽くす作品であったこと。

大学で心理系の勉強をしていたということもあり、この作品をみたとき、このアーティストは病気である、と思いました。
私からみれば、強迫性障害の強迫行動的にしかみえませんでした。

しかし、これはアート。私からみたら、アートと狂気が入り交じってる作品に感じられ。彼の名前を検索。具体という芸術家集団に属していると。そこが入り口でした。具体派については、ギャラリーをみたあとでもイメージはかわりません。絵をみてもさっぱりわからない。が、絵画を書く手法なりにめちゃこだわりを感じると。そういう人たちの集団って、思ってます。

例えば向井修二さんなら、記号を埋め尽くす行為に意味があったのかもしれません。
このイメージがどこから形成されたのか。向井修二さんの記号で埋め尽くした作品。見た目というよりも、その行動を想像してぞっとしたことが一つ。

あとは、2024年に東京オペラシティのアートギャラリーで松谷武判さんの展覧会がありました。彼も具体派です。最初は絵がうまかったのに有機的な形を作り出す。なんか植物の気孔みたいな。そして、その作品で埋め尽くす。しかも、立体的な形。いや、相当なインパクトよ。立体的にしたのに思いがあるみたいだし。

松谷武判 (ボンドでつくっています)

今回のギャラリーにもあったこちらの作品。制作プロセスの動画みたんだけど、ボンドを集めて乾かせてる。扇風機を当てて乾かしてるのが特徴的だった。

ホワイトギャラリーが具体派の人たちの情報いろいろのっけてますが、まぁ感覚的には近い。手法へのこだわりがパフォーマンスを産み出してるのかなとも。

2.具体派の展示会に行ってきました。「GUTAI」は生きていた。

大阪のICHION CONTEMPORARYという安藤忠雄さんが設計したギャラリーに行きました。もちろん、作品もみれてよかったのですが、ギャラリストさんと雑談できてよかった。本当のことはわからないけど、自分が感じる彼らの作品の感じ方を話せたのはよかった。あとなんか、詳しいと言われた笑。みた作品はこんな感じです。

吉原治良

特に吉原治良さんの作品を直接見れたのはよかった。けど、まぁ、一方でこう思う。作品だけみても、たぶん、とっかかりはなかった思う。どちらかというとアーティスト自信に関心があるのかもしれない、と。

吉原治良

お話では、絵はどんどん円い形の方向にいく。絵だけみると、なんでよくわからない方にいくのとか、下手とか変とか、思うかもしれないし、まぁ、それはそうですね笑

逆に何かしらそこには思想があるっていう前提でみると少しは興味あるかもです。私は人は意識している、していない問わず何かしら目的があると思ってみてるので。話を戻すと幼児のような表現を目指した。といってました。

聞くところによれば、わりと最初の絵いい感じだったけど、レオナール藤田にぼろかす言われたとのことでした。
ああ、なるほど。そうなると確かに誰の真似もするな、みたいな理念を掲げる具体派集団になるみたいなつながりはイメージできました。

3.結局何が好きなのか。

まぁ、今回色々と収穫のあったギャラリー巡り。普通に楽しかったなと。好きな絵はなんですか?印象派です!ではなく、具体派です!なんていうトークにはならんから、具体派が会話の話題になっただけでもわりと驚き。

結局何が好きなのかというと、尖ってるからです。あえてこういう言い方をすれば、"普通"の感覚ではない、やはり、"頭のおかしい"領域であるのをすごい感じとってしまう。これがアートだと確信をもってやっているそんなパワーを感じます。

少し冷静な見方をするとそれをよしとする時代があったからなのかもしれません。具体派の前には、キュビズムから抽象的な表現がアートとして始まり、自分にある内面のものが生まれているから、絵だけをみるとその枠に当てはめられそうです。

前衛的な集団といわれています。私は毎回前衛的って何?って思います笑。新明解国語辞典で調べると前衛的とは以下の定義です。

芸術などのやり方が非常に新しいこと。アバンギャルド。

どこまで前衛的だったのでしょうか。周りから認められなくても、自分を貫いた集団というイメージが私のなかになります。普通じゃない感覚をもち、周りから理解されなくても突き進んだイメージがあります。

でも、本当かわかりません。以外と当時の時代の流れで、まったく理解されないわけではなく、ある程度活動してたら、ファンがついたのかもしれません。

ゴッホなんて死後評価されたといわれるくらいですが、バリバリ評価されたのかもしれません。

仮に具体派について色々知ってることが増えたらどうでしょうか。自分がイメージしていたものが別のイメージにかわっていったらどうでしょうか。彼らを好きといいきれるか。

その時また絵をみたいと思います。

今の時代の私として、この絵をみてどう感じるか、そこにパワーを感じました、理解されなくても自分を貫く、今私のなかにあるこの感性を大事にしたいです。

4.ICHION CONTEMPORARYギャラリーについて

今回訪れたギャラリーは安藤忠雄さんがつくられたそうです。外観は特になんとも思わなかったのですが、入ると新鮮な感覚を感じました。

何が新鮮か。ビルとビルの隙間にある建物なのですが、エレベーター5回まであります。1フロアがそんなに大きく、ないので階段を降りながら、アート作品をみていく感覚でした。マンションのなかにいるような感覚です。

建物の入り口にキャプションが書かれています。
なかなか難しいことが書いてありますね。ぱっと見わかりません。ただ、一つ音楽的という表現が目に留まりました。なぜか。

ル・コルビュジエって絵も書いてた。まさかのカンディンスキーとのつながり。

ル・コルビュジエ。国立西洋美術館を建築した人。 手掛けた建築作品は文化遺産として17件登録。近代建築の重要人物。 そんな彼に着目した展覧会に足を運んできました。ル…

直近、ル・コルビジェ展に行ってきていて、その考えに似ていると思ったのです。ル・コルビジェの近代建築における影響は安藤忠雄さんも影響を受けたのかもしれません。

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